洪水・内水

洪水ハザードマップおよび内水ハザードマップは、大雨時の浸水状況と避難行動に役立つ情報を、市民のみなさんに提供し、
防災の意識や避難の心構えをやしなっていただくために作成したものです。
いざという時のために、日頃から、浸水が想定される範囲、防災情報の入手方法・内容、避難の方法などを確認し、浸水への備えに役立てましょう。

内水ハザードマップとは何ですか?

A. 内水ハザードマップは、想定される最大規模の降雨により、下水道などの排水能力を超えた場合に、浸水が想定される範囲(浸水想定区域)を地図化したもので、現在、博多駅周辺地区のみを公表しています。
 内水ハザードマップは、浸水リスクや指定緊急避難場所などを確認できる「地図面」と、内水氾濫のメカニズムや避難時の注意事項などを学べる「学習面」で構成されています。

洪水と内水とは何が違うのですか?

A. 洪水は、大雨により河川の堤防が決壊したり、川の水が溢れたりした場合に浸水が発生するものであるのに対し、内水は大雨により下水道などが雨水を排水できなくなった場合に浸水が発生するものです。
 大雨時には、内水氾濫だけでなく洪水も同時に発生する可能性があります。洪水ハザードマップもあわせてご確認いただき、ご自身やご家族の命を守ることができるよう、日頃から準備しておきましょう。

内水浸水想定区域とは何ですか?

A. 想定される最大規模の降雨により、下水道などが雨水を排水できなくなった場合に浸水が想定される区域や浸水の深さを示すものです。ハザードマップに記載している浸水想定区域は、福岡市道路下水道局が令和2年6月に指定・公表した「内水浸水想定区域図」を基に作成しています。

なぜ、博多駅周辺地区のみを公表しているのですか?

A. 博多駅周辺地区は、かつて甚大な浸水被害が発生し、大規模な地下街を有しているため、内水浸水想定区域図が指定・公表されています。

博多駅周辺地区以外は浸水しないということですか?

A. 現在、博多駅周辺地区以外は、検討中であり、浸水想定区域が示されておりません。
 浸水想定区域が示されていないだけで、浸水する可能性がないわけではありませんので、日頃から気象情報等には注意しておきましょう。

博多駅周辺地区以外の内水ハザードマップは今後、公表していくのですか?

A. 今後、博多駅周辺地区以外の地区の内水浸水想定区域図が指定・公表されるのにあわせて、内水ハザードマップを作成・公表していく予定です。

「想定し得る最大規模の降雨」とはどの程度の雨量なのですか?

A. 国の設定基準に基づき、昭和57年7月の長崎大水害の時に長崎県長浦岳で観測された「153mm/時間」を想定しています。

ハザードマップに色がついていない場所は安全と考えていいですか?

A. ハザードマップは浸水が発生するおそれの高い区域を着色した地図で、色がついてない場所の安全を示すものではありません。着色をされていないところでも想定を超える降雨などにより浸水が起こる可能性があります。大雨時には、河川の氾濫による浸水が発生する可能性もありますので、洪水ハザードマップもあわせて確認しておきましょう。

浸水想定区域に自分の家が入っているけど大丈夫ですか?(区域内における規制等の有無)

A. 市街化調整区域では、浸水想定区域等のうち、災害時に人命に危険を及ぼす可能性が高いエリアでの建築に制限がかかる場合があります。
 既にお住いの方については、想定される浸水の深さなどに応じて、水害が発生する前に適切な避難行動を取る必要があります。適切な避難方法については、ハザードマップの学習面で確認できますので、いざという時にすぐに避難行動がとれるよう日頃から確認・準備しておきましょう。