洪水ハザードマップおよび内水ハザードマップは、大雨時の浸水状況と避難行動に役立つ情報を、市民のみなさんに提供し、
防災の意識や避難の心構えをやしなっていただくために作成したものです。
いざという時のために、日頃から、浸水が想定される範囲、防災情報の入手方法・内容、避難の方法などを確認し、浸水への備えに役立てましょう。
洪水ハザードマップは、対象となる河川(多々良川、宇美川、御笠川、那珂川、樋井川、室見川、瑞梅寺川、雷山川)が氾濫した場合に、浸水が想定される範囲(浸水想定区域)を地図化したものです。
家庭や職場、地域で日ごろからご確認いただき、大雨による災害時でも、ご自身やご家族の命を守ることができるよう、事前に準備しておきましょう。
なお、洪水ハザードマップは、前提となる降雨を超えるような大雨や中小河川の氾濫、下水道からの浸水は考慮していませんので、着色されていない区域でも浸水が発生したり、実際の浸水深が異なる場合があります。
洪水浸水想定区域とは、河川の氾濫により、浸水が想定される区域です。また、下図のように全ての氾濫想定地点(堤防の決壊が想定されるところ)からどのように氾濫、浸水するかを予想して、全ての予想結果を重ね合わせて最大となる浸水の区域、深さを表示しています。
実際の洪水では、氾濫想定地点のうち、いずれかの箇所で氾濫が発生し、浸水が広がっていきます。
水系 | 河川名 | 計画規模の降雨:L1 | 想定最大規模の降雨:L2 (H30年4月27日福岡県公表) |
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御笠川 | 御笠川 | 流域全体に325mm/24時間 (年1/100程度の確率) | 流域全体に966mm/24時間 (年1/1000年程度の確率) |
多々良川 | 多々良川 | 流域全体に235mm/9時間 (年1/100程度の確率) | 流域全体に667mm/9時間 (年1/1000年程度の確率) |
多々良川 | 宇美川 | 流域全体に235mm/9時間 (年1/100程度の確率) | 流域全体に674mm/9時間 (年1/1000年程度の確率) |
那珂川 | 那珂川 | 流域全体に328mm/24時間 (年1/100程度の確率) | 流域全体に961mm/24時間 (年1/1000年程度の確率) |
樋井川 | 樋井川 | 流域全体に186.4mm/6時間 (年1/70程度の確率) | 流域全体に615mm/6時間 (年1/1000年程度の確率) |
室見川 | 室見川 | 流域全体に400mm/24時間 (年1/70程度の確率) | 流域全体に522mm/6時間 (年1/1000年程度の確率) |
瑞梅寺川 | 瑞梅寺川 | 流域全体に290mm/24時間 (年1/50程度の確率) | 流域全体に1053mm/24時間 (年1/1000年程度の確率) |
雷山川 | 雷山川 | 流域全体に48.9mm/1時間 (年1/30程度の確率) | 流域全体に632mm/6時間 (年1/1000年程度の確率) |
洪水ハザードマップでは、想定される水深を色別で表しています。水深の目安は次の通りです。
家屋倒壊等氾濫想定区域には、次の2種類があります。
堤防の決壊等が発生した場合に、家屋の倒壊等の危険性がある区域の目安を示すものです。
河岸が削られた場合に、家屋の倒壊等の危険性がある区域の目安を示すものです。
浸水深が50㎝になってから50㎝を下回るまでの時間の最大値を図化したものが『継続時間図』です。
・浸水時には停電や上下水道等の機能停止が生じるため、長時間そのような環境で生活することは困難です。
・浸水深と合せて垂直避難の可否や避難所の選定等に活用することが考えられます。
・なお、緊急的な排水対策等は考慮していないので、目安としての活用に留意してください。
浸水深と浸水継続時間の両者により、避難行動を判断しましょう。
鬼怒川の堤防決壊の当日(9月10日)からポンプ車による排水を行い、10日間で宅地及び公共施設等の浸水が概ね解消しました。