津波

津波ハザードマップは、津波が予想される場合や発生した場合に、市民の皆さんの自主的な避難行動を支援し、
津波災害から人命を守るとともに、被害を最小限とすることを目的として作成しています。
ハザードマップには、津波のおそれがある区域や避難所の位置を地図上で明らかにするとともに、津波に関する知識を掲載しています。

津波のメカニズム

 津波とは、主に海底で発生する地震に伴う海底地盤の隆起・沈降などにより、その周辺の海水が上下に変動することで引き起こされます。

浸水域と浸水深

 津波ハザードマップは、津波シミュレーションにより津波の高さ、津波浸水想定、浸水深、津波の
到達時間、津波の速度を把握し、そのうち、浸水想定区域と浸水深等を深さ別に色分け等により表示します。

 浸水域とは、津波が発生したときの海岸線から陸域に津波が遡上した外縁までの範囲です。
 浸水深とは、陸上の各地点で水面が最も高い位置にきたときの地面から水面までの高さです。

 津波水位は、津波によって海面が上昇した際の高さの差です。日本の土地の高さ(標高T.P)は、
東京湾の平均海面を基準(標高0m)として測られています。津波水位(標高T.P)は、この東京湾平均海面からの高さを示しています。

 福岡県では、浸水域、浸水深を危険側に想定するため、津波シミュレーションを行う際には朔望平均満潮位を採用しています。

博多湾の朔望平均満潮位 : TP1.16m

※朔望平均満潮位とは、各月の朔(新月)または望(満月)の日の前2日、後4日以内に観測された
最高満潮位の年平均値。

浸水深の目安

  •  津波の被害は、浸水深により被害の程度は大きく異なります。
     人は、深さ30㎝でも水の流れが早ければ足が取られて動けなくなります。津波浸水深・到達時間等をよく確認しましょう。

浸水深 影響・被害
0.3m以上 避難行動がとれなく(動くことができなく)なる
2m以上 津波に巻き込まれた場合、ほとんどの人が亡くなる
2m以上 木造家屋の半数が全壊する ※3m 以上でほとんどが全壊する
5m以上 2階建ての建物(或いは2 階部分までが)が水没する