高潮ハザードマップは、高潮発生時の浸水状況と避難行動に役立つ情報を、市民のみなさんに提供し、
防災の意識や避難の心構えをやしなっていただくために作成したものです。
いざという時のために、日頃から、浸水が想定される範囲、防災情報の入手方法・内容、避難の方法などを確認し、浸水への備えに役立てましょう。
高潮とは、台風等によって「気圧低下による吸い上げ効果」と、「風による吹き寄せ効果」が原因となって起こります。
高潮ハザードマップは、福岡県の高潮浸水想定区域図をもとに作成しています。高潮浸水想定区域図は、水防法に基づき、以下の台風により引き起こされる最大規模の高潮と、満潮が重なった時を想定しています。
項目 | 想定条件 |
---|---|
中心気圧 | 900hPa (昭和9年室戸台風) |
移動速度 | 時速73km(昭和34年伊勢湾台風) |
経路 | 色々な台風経路による高潮偏差を確認した結果、高潮偏差が最大となる東進型の経路を採用 |
高潮ハザードマップは、高潮シミュレーションにより高潮浸水想定、浸水深、浸水継続時間などを把握し、そのうち、浸水想定区域と浸水深等を深さ別に色分け等により表示します。
①浸水域とは、高潮や高波に伴う越波、越流によって浸水が想定される範囲です。
②浸水深とは、陸上の各地点で水面が最も高い位置にきたときの地盤面から水面までの高さです。
③高潮偏差とは、天体の動きから算出した天文潮(推算潮位)と、気象等の影響を受けた実際の潮位との差(ずれ)を潮位偏差(ちょういへんさ)といい、このうち、台風等が原因であるものを特に「高潮偏差」と呼びます。
④高潮水位とは、台風来襲時に想定される海水面の高さをT.P基準で示したものです。※日本の土地の高さ(標高T.P)は東京湾の平均海面を基準(標高0m)として測られています。
高潮浸水想定区域図における用語の定義
高潮ハザードマップでは、想定される水深を色別で表しています。水深の目安は次の通りです。
豪雨の際と同様、高潮においても浸水に対する危険があります。
地下については、下記のことに注意し早めに避難しましょう。
■地下が冠水すると一気に水が流れ込んできます。換気口、採光窓など、思わぬところから入ってくることがあります。
■地下室では外の様子がわかりません。普段から危険性を把握して、気象情報への注意が必要です。
■浸水すると電灯が消えます。エレベーターは使えません。
■水圧でドアは開きません。避難する時期を失わないことが大切です。