高潮

高潮ハザードマップは、高潮発生時の浸水状況と避難行動に役立つ情報を、市民のみなさんに提供し、
防災の意識や避難の心構えをやしなっていただくために作成したものです。
いざという時のために、日頃から、浸水が想定される範囲、防災情報の入手方法・内容、避難の方法などを確認し、浸水への備えに役立てましょう。

大雨や台風時に発表される主な警報・注意報

 気象庁では、皆さんが早めの防災行動をとれるよう、大雨や台風などに関する防災気象情報を随時提供しています。
 気象警報を発表するような激しい現象は、ひとたび発生すると命に危険が及ぶおそれがあります。そうした現象が予想される数日前から気象庁では「早期注意情報(警報級の可能性)」や「気象情報」を発表し、その後の危険度の高まりに応じて「注意報」、「警報」、「特別警報」を段階的に発表しています。

大雨や台風時に発表される主な警報・注意報
特別警報 大雨(土砂災害、浸水害)、暴風、波浪、高潮
警報 大雨(土砂災害、浸水害)、洪水、暴風、波浪、高潮
注意報 大雨、洪水、強風、波浪、高潮、雷

台風と予想される被害の関係

  •  雨が降り出したら、大雨や洪水の「警報」、さらに「土砂災害警戒情報」にも注意しましょう。この「土砂災害警戒情報」は、「警報」の発表後、土砂災害発生の危険度がさらに高まったときに都道府県と気象庁が共同で発表しており、命を奪うような土砂災害がいつ発生してもおかしくない非常に危険な状況であることを伝える情報です。
     また、台風のときには、台風が通り過ぎたり、温帯低気圧に変わったりしても、吹き返しの強い風が吹いたり雨が降り続いたりすることもあります。警報や注意報が解除されるまでは、警戒を続けましょう。

台風接近に伴う気象警報・注意報の発令の例



※本資料は、気象庁公開資料を元に一部地域名等を変更しています。



特別警報について

 特別警報は、「東日本大震災」における津波や、「平成23年台風第12号」による豪雨、「伊勢湾台風」による高潮のような、警報の発表基準をはるかに超える異常な現象が予想され、重大な災害が起こるおそれが著しく大きい場合に気象庁より発表されます。
 福岡市においては、平成30年7月に大雨特別警報が初めて発表されました。

特別警報の発表基準一覧
現象の種類 特別警報の発表基準




大雨 台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想され、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合
地面現象
(土砂災害)
暴風 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により暴風が吹くと予想されるとき
高潮 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により高潮になると予想されるとき
波浪 数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により高波になると予想されるとき
暴風雪 数十年に一度の強度の台風と同程度の温帯低気圧により雪を伴う暴風が吹くと予想される場合
大雪 数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合


地震動 震度6弱以上の大きさの地震動が予想される場合
火山現象 居住地域に重大な被害を及ぼす噴火が予想される場合
津波 高いところで3メートルを超える津波が予想される場合

高潮氾濫危険情報について

  •  玄界灘沿岸では、避難や情報伝達に要する時間(リードタイム)を考慮した高潮氾濫危険水位(高潮特別警戒水位)を設定し、その水位に達した時、「高潮氾濫危険情報」が発表されることとなっています。
     発表された場合は、高潮氾濫が発生することを想定し、避難を行っていない場合は、速やかに避難を行いましょう。

 福岡県では、浸水域、浸水深を危険側に想定するため、高潮浸水想定区域を算出するにあたっては、朔望平均満潮位(TP+1.16m)に異常潮位(0.128m)を考慮し、TP1.29mとしています。
 ※朔望平均満潮位とは、各月の朔(新月)または望(満月)の日の前2日、後4日以内に観測された最高満潮位の年平均値。