揺れやすさマップは、警固断層南東部を震源とする地震が発生した場合、
あなたのお住いの地域がどのくらい揺れるのかを強さ別に色分けをして分かりやすくした地図です。
いざという時のために日頃から、強い揺れが想定される範囲、防災情報の入手方法・内容、避難の方法などを確認し、地震への備えに役立てましょう。
揺れやすさマップとは、「地盤の状況とそこで起こりうる地震の両面から評価し、住民自らがその居住地を認識可能な縮尺で詳細に表現したもの」です。(地震防災マップ作製技術資料(内閣府 平成17年3月)より)
今回、作成した揺れやすさマップは、福岡県西方沖地震よりも被害が大きくなると言われている警固断層帯南東部を震源とする地震が発生した場合、あなたのお住まいの地域がどれくらい揺れるのかを強さ別に色分けをしてわかりやすくした地図です。
あなたのお住まいの地域の揺れの強さが、どのくらいになるかを調べてみましょう。
警固断層帯は、福岡県西方沖地震の震源域である「北西部」と、約4,300~3,400年前に活動した「南東部」に分かれています。
警固断層帯の中でも、「南東部」は志賀島南方沖から筑紫野市にわたる約27kmの活断層です。この活断層が一度に揺れた場合、マグニチュード7.2程度の地震が発生すると言われています。
※地図上の北西部の点群は、福岡県西方沖地震で発生した震源位置を示し、南東部の線は断層の位置を示しています。
※警固断層の出典:千田昇・堤浩之・後藤秀昭(2014):1:25,000都市圏活断層図警固断層帯とその周辺「福岡(改訂版)」「甘木」「脊振山」解説書,国土地理院技術資料D1-No723,26p」
警固断層帯南東部で地震が今後30年以内に発生する確率は0.3~6%で、我が国の主な活断層の中では高いグループに属することになります。
平成17年3月に発生した福岡県西方沖地震の影響により、警固断層帯南東部の活動を促進する可能性もあると言われています。
ちなみに、平成7年の兵庫県南部地震(マグニチュード7.3)の場合、地震発生直前の30年以内の発生確率は0.02~8%でした。
つまり、警固断層帯南東部で地震がいつ発生してもおかしくありません。
※地震調査研究推進本部地震調査委員会 平成19年3月に公表された警固断層帯の長期評価より
地震の大きさは、「マグニチュード」と「震度」で示されます。「マグニチュード」は、地震のエネルギーの大きさ(規模)を表す単位で、「震度」は、それぞれの場所での地震の揺れの強さを表すものです。
「マグニチュード」と「震度」の関係は、例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、「震度」は大きくなります。また、マグニチュードが大きな地震でも震源からの距離が遠いと地面はあまり揺れず、「震度」は小さくなります。また、地盤の質の違いによっても震度の大きさは、左右されます。
各震度に対応して発生する現象や被害の状況をできるだけわかりやすく表現し、地震に対する日頃の備えや災害応急活動に幅広く活用いただくことを主眼としています。
気象庁震度階級の解説 → リンク